On Rotary Club
ガバナープロフィール
ロータリー歴 1970年 田辺RC入会 1980年 退会 1984年 再入会 1972〜1973年 クラブ出席委員長 1979〜1980年 クラブ唱歌委員長 1990〜1991年 クラブロータリー財団委員長 1996〜1997年 クラブSAA 2005〜2006年 クラブ会長 2006〜2007年 RI2640地区第1組ガバナー補佐 2007〜2008年 ロータリー情報委員長 ※ 米山功労者メジャードナー(12回) ※ ベネファクター ※ ポールハリスフェロー ※ 財団大口寄付Leve1(12回) ガバナーメッセージ 村上 有司 新しい年度の幕開けです。2007年7月からガバナーノミニー、2008年7月からはガバナーエレクトとして、多くの機会に多くの皆様方の御意見を聞きながら、ガバナー年度の準備に全力を傾注してきました。これからは出来上がった海図に従い、皆様方の御協力を得て船を進めて行くのですが、けっして波静かな旅路ばかりとは思っていません。輝かしい年度にするため、皆様方の御支援をお願い申し上げます。 ジョン・ケニーRI会長は、次年度テーマを「THE FUTURE OF ROTARY IS IN YOUR HANDS(ロータリーの未来は、あなたの手の中に)」と発表しました。「ロータリーはクラブが中心で、全てはクラブから始まる」と述べ、「未来のロータリークラブをつくり出すのは、ロータリー本部のあるエバンストンではなく、各ロータリークラブである」と世界中のロータリアンに語りかけられました。「最近、ロータリーの動きが少しおかしい」と指摘する人々が多い中で、この発言は、ロータリー本流を指向する人々にとって大歓迎されるものでした。世界中には、32000を越えるクラブがあります。あなた方のクラブはその中の一つですが、けっして1/32000ではありません。あなた方のクラブは32000/32000、すなわち1なのです。どのクラブもかけがえのない一つの存在であり、一つでも欠くことの出来ない存在なのです。 ロータリー世界では、各クラブが最高・最終の権限者であるから、誰からの支配も受けないのです。これを逆説的にいえば、各クラブは、自主的・自発的に活性化し、ロータリー組織を支える義務を負っているのです。各クラブが、他からの支配や外部からの光を嫌うのなら、自らの内部で光を起しその存在を指し示すことが必要です。ケニーRI会長が、「クラブは自主性をもって、良くならなければならない」と注意を喚起していることを、忘却してはならないのです。 各クラブが、活力をもって生き生きと行動するためには、常に会員間で話し合って、日々変化し発展する努力が必要です。各クラブは、クラブが誕生したあの時の生き生きとしたみずみずしさをもう一度思い出し、その時の活力を取り戻す必要があります。各会員は、入会時の興奮と感動をもう一度思い出し、その時のやる気を取り戻して下さい。もちろん、時代も進み人の考え方も変化しつつあり、懐古趣味に浸り古いことだけを繰り返せばよい訳ではありません。時代にマッチした、新鮮な施策やアイデアを打ち出す必要があります。「変革(チェンジ)と進歩」は、組織を維持していく上で不可欠なことです。ポール・ハリスは、「昨日より今日、今日より明日、変わらなければならない」と語っています。 次年度地区の方針を、「歴史に学び変革と進歩を」としたのは、このような考え方からです。ジョン・ケニー会長のテーマを実現するために、ロータリーの歴史をもう一度振り返り、ロータリーのプリンシプル(原理・原別)を確認すると同時に、その上に立って“変革”を勇気をもって断行し、明日に向かって“前進する”ことが大切です。 私は、色々の機会に「たかがロータリー、されどロータリー」と言う言葉を引用して話しをします。 ロータリーには、国家や行政機関のような強い権力はありません。又ロータリーは、高等教育をする学校でも、高級技術を教える職業訓練所でも、生死の極限での修養を求める宗教道場でもありません。ロータリークラブは、「社会が一般的に認める有益な事業又は専門職の人々」と「社会活動家」によって構成される団体です(国際ロータリー定款第5条)。その大半は現役の経済活動家ですが、それらの人々は自らの職業のため日夜努力を続ける多忙な人々です。けっして、経済的にも時間的にも余裕が多くある訳ではありません。余り高度な理屈や、聖人君子に求められる倫理を要求し、そのために再三に亘る会議や研修会を開いても有意義とは思われません。自らの身の丈を心得、それに合った運動を進めることが大切だと思っています。今年度のロータリー活動は、判りやすく、かつ実行可能な目線での活動を進められたらと願っています。 ロータリアンは、強制されてロータリークラブに入会したのではありませんし、又何かの見返りを期待してロータリー活動をしている訳でもありません。只々「少しでも世の中が平和になり、社会全体が幸せになれば」とのささやかな気持で、同じ船に乗っている同志なのです。その程度や考えには多少の差はありますが、奉仕の心をもってロータリーという船に乗り合わせた縁者です。友情の輪は、金で手に入れることは出来ません。しかし、心豊かな友達と語り合い、自らの職業研鑚を進め、人間向上を重ねられたら何と楽しいことではないでしょうか。そして、その延長線上で、“奉仕”が出来れば何と幸せなことではないでしょうか。ロータリアンの多くは、そのことを知っているからこそ、多忙な中から寸暇を割いて活動を続けているのです。今年度地区キーワードを、「縁づくり」とした所以です。この「縁」を一層大きく、強いものにすることによって、特別な権力や財力もない集団が、予想も出来ないようなことをする可能性が生まれてきます。ロータリーの神髄です。 世界規模の経済不況の荒波は、地域社会はもちろんですが、会員の上にも重くのしかかっていますが、必死に耐え抜いていただきたいと思います。しかし、生き抜くために、「邪悪な選択をしたい」との誘惑にかられることがあるかもしれませんが、それは邪道であることを自覚して下さい。最近、ロータリアンが関係する破廉恥な事件が、活字や電波で流れるのを見て悲しくなります。もし不幸にして、あなたが浮沈の岐路に立たされる様なことがあっても、その時にこそロータリー精神を思い出していただきたいと思います。職業倫理や法律に反する方法でその場逃れをしたとしても、後日それが発覚した時には、人格まで否定されることになるからです。 あなたの近くに迷える仲間を発見した時には、友愛の情をもって、真摯な相談にのってあげて下さい。それこそが、ロータリーが最も大切にする“職業奉仕”であり、ロータリアンの“互恵精神”だと思うからです。 活動方針につき、要点だけ触れておきます。
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